NTUの寮は選べない。だからこそ、リアルを知っておこう
NTU(南洋理工大学)に留学・進学すると、多くの人が寮(Hall)に住むことになる。でも、どの寮になるかは自分では選べない。だからこそ、「実際どんな感じなのか」を事前に知っておくと、心の準備ができる。
この記事では、私が実際に住んでいた寮のリアルを、家賃・部屋の設備・共用施設・住み心地まで、正直に全部書く。良いところも、正直イマイチなところも隠さず書くので、これから入寮する人の参考になればうれしい。
まず注意:「Crescent Hall」は2つあるので混乱に注意
最初に、ややこしい話を整理しておく。これ、私も到着時に迷った。
私が住んでいたのは「Crescent Hall(クレセント・ホール)」。ただ、このCrescent HallはPioneerHallとつながっていてPioneer Hallと合わせて「Crespient Hall(クレスピエント)」という総称で呼ばれる。
さらにややこしいのが、北のほうに、独立したもう一つのCrescent Hallが存在すること。つまりキャンパス内に「Crescent Hall」が2つあるので、自分の寮がどっちなのか、着く前に正確に確認しておくことをおすすめする。

立地:キャンパスの入り口、アクセス良好
Crespient Hall(Crescent/Pioneer)は、NTUの入り口に位置していて、Pioneer駅からのアクセスが良いのが特徴。学内バスは緑と赤のラインが停まる。
周りは緑が豊かで、なんと猿がいる。自然に囲まれた環境だ。「一番新しい寮」とされているけれど、正直に言うと「すごく綺麗」というほどではない。過度な期待はしないほうがいいかもしれない。
家賃:1学期あたり約2,336シンガポールドル
気になる家賃の話。寮費は1学期ごとに支払う。
私の場合、1学期分で2,336.54シンガポールドル(当時のレートで約28.5万円)だった。参考までに、私が支払ったのは2025年9月上旬(9月2日に処理、9月4日にNTU側に着金)。
支払いは「Flywire(フライワイヤー)」という国際送金サービスを通して行った。海外の大学に学費や寮費を送金するときによく使われるサービスで、NTUの学生寮ポータルから手続きできる。日本円で支払うと、シンガポールドルに換算されて大学に届く仕組みだ。
なお、家賃は部屋のタイプ(後述)によって変わるので、あくまで一例として参考にしてほしい。
部屋のタイプ:2人部屋が基本、エアコンは運次第
部屋にはいくつかのタイプがある。
基本は2人部屋。 1人部屋も選べるが、その分料金は高くなる。
そしてもう一つ大事なのがエアコン。実は、エアコンが付いているかどうかは運次第。エアコン付きの部屋のほうが料金が高い。シンガポールは年中暑いので、エアコンの有無は生活の快適さにかなり影響する。しかし、天井に扇風機があるため、私はあまりエアコンを使わなくとも大丈夫だった。
部屋の設備:あるもの・ないもの
ここ、入寮前に一番知っておくべきところ。
部屋にあるもの:勉強机、ベッド、部屋の中央に棚、カーテン、天井に扇風機。収納は結構あるので、荷物は入れやすい。コンセントは3箇所ほど。

部屋にないもの(自分で用意が必要):ここが重要。
冷蔵庫がない。 自分で購入する必要がある(私は大手スーパーのFairPriceで買った)。退去時には、Telegramチャンネルの「NTU market place」で売却できる。なお、冷蔵庫を部屋に設置した場合、追加でS$40/学期を支払わなければならない。支払いをしないと、罰金として倍のS$80/学期を請求される。

寝具が一切ない。 シーツも枕も布団も、自分で用意する必要がある。
WiFi・ルーターがない。 これも意外と盲点。ネット環境は自分で整える必要がある。私の場合、購入したSIMカードがほぼ無制限だったので、WiFiは必要なかった。また、寮室内にはWiFiがないが、NTUキャンパス内にはあるため、授業等にはWiFiを使える。
エアコンは「top up制」
エアコン付きの部屋でも、使い放題ではない。エアコンは専用のアプリを使ったtop up制(チャージ式)で、使った分だけ課金される。料金は1時間あたり0.4シンガポールドルほど。つけっぱなしにすると地味に積み重なるので、意識して使うことになる。
共用設備:フロアごとに男女別
部屋の外の設備について。
トイレとシャワーは、フロアごとの共用。 そして、フロアごとに男女が分かれている。


簡易キッチンがあるフロアと、ランドリーがあるフロアがある。 自炊や洗濯は、これらの共用スペースを使う。

寮の1階にはcanteen(食堂)、ジム、自習室、コピー機がそろっている。2階には事務室、メールボックス、そしてGrab(配車アプリ)に乗るときのpick up / drop offポイントがある。Grabを呼ぶときは、この2階のポイントを指定する。
ちなみに、寮の構造はけっこう複雑で、最初は慣れが必要。私も最初は迷った。
住んでみたリアル:雨季のゴキブリと、寮の猫
正直な住み心地も書いておく。
雨季になると、廊下やトイレ・シャワールームにゴキブリが出る。 これは覚悟しておいたほうがいい。熱帯の国なので、虫との共存はある程度避けられない。
一方で、和む話も。NTUのいろんな寮には、それぞれ寮が飼っている猫がいて、みんなに可愛がられている。勉強や生活に疲れたとき、猫に癒される瞬間があった。

よくある質問(FAQ)
Q. 寮は選べる?
A. 選べない。どの寮になるかは割り当て。ただし部屋のタイプ(1人/2人、エアコン有無)で料金が変わる。
Q. 家賃はいくら?
A. 私の場合、1学期あたり約2,336シンガポールドル(約28.5万円)。学期ごとに、Flywireという送金サービスで支払う。部屋タイプにより変動する。
Q. 冷蔵庫やベッドの寝具はある?
A. ない。冷蔵庫、寝具、WiFi/ルーターは自分で用意する必要がある。冷蔵庫はFairPriceなどで買え、退去時はNTU marketで売れる。
Q. エアコンは付いてる?
A. 運次第。付いていても、アプリでチャージするtop up制(1時間0.4ドルほど)。
まとめ:入寮前に準備しておくべきもの
最後に、これから入寮する人へのアドバイス。部屋には「ないもの」が結構あるので、以下は到着後すぐ用意する前提でいると安心。
冷蔵庫(FairPriceなどで購入、退去時はTelegramチャンネルのNTU market placeで売却)、寝具一式、WiFiルーター。この3つは特に忘れずに。

寮は選べないし、正直「完璧」ではない。ゴキブリも出るし、構造も複雑。でも、猫がいたり、アクセスが良かったり、住めば都なところもある。これから入寮するあなたが、心の準備をして気持ちよくスタートできますように。


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