IELTS 6.5で留学したけれど、苦労したのは「聞く・話す」だった
シンガポール留学を考えている人が気になることの一つが、「英語、どれくらい必要なの?」だと思う。
私は留学前、IELTSで6.5を取っていた。多くの海外大学の交換留学の基準を満たすレベルで、「留学できる英語力」ではあった。
そのうえで正直に言うと、留学で一番苦労したのは、聞く・話すだった。授業が聞き取れない、議論にうまく入れない。これが本当にきつかった(このあたりは別の記事にも書いている)。
一方で、“読む”はそこまで苦労しなかった。留学前にIELTSの対策で読解をやっていたおかげか、授業のスライドや課題文は、何とか読めた。
それでも、”読む力”は留学で重要だった
ただ、読むのに苦労しなかったからといって、”読む力”が要らないわけではない。むしろ逆だ。
留学中は、”読む”場面はかなり多い。授業のスライド、メール、大量の課題文、そして期末のエッセイ対策では、参考文献を大量に読む。読むのが速く正確な人ほど、留学生活は確実に楽になる。
話す・聞くばかり意識しがちだけれど、”読む力”は留学の土台として、地味に効いてくる。
帰国後、TOEICを受けたら830だった
自分の英語力を客観的に測るために、TOEICを受けてみた。結果は830。
内訳は、リスニングとリーディングがそれぞれ415点。IELTS 6.5とTOEIC 830は、試験が違うので単純比較はできないが、換算するとだいたい同じくらいのレベル感らしい。
一番正答率が低いのは、実はPart 2(リスニング)だった。ただ、もう一つ感じたことがある。「読むのは得意なつもり」だったのに、Part 7(長文読解)で、思ったより高得点が取れなかったのだ。
留学の”読む”と、Part 7の”読む”は別物だった
留学で日常的に英語を読んでいたのに、なぜだろう。
理由は、留学の”読む”と、TOEIC Part 7の”読む”が、別のスキルだったからだと思う。
留学では、時間をかけて、調べながら。分からなければ読み返せばいい。でもTOEIC Part 7は、制限時間内に、大量の長文を、速く正確に処理しないといけない。
私がPart 7で「思ったより取れないな」と感じた原因は、この2つだったと思う。
時間配分。 長文を読んでいるうちに、時間が足りなくなる。
正確性。 急いで読むと、内容を取り違える。
同じ”読む”でも、留学の読解とTOEICの読解は、求められる力が違った。「英語ができる=TOEICのPart 7が解ける」ではないと、身をもって知った。
対策しようとして、気づいたこと
Part 7を鍛えようと思って、教材を探した。そこで、ある不満にぶつかった。
とにかく、教材が高い。
TOEICの公式問題集は、1冊3,000円ほどで模試2回分。演習アプリのabceedは、課金すると月3,300円。学生にとっては、決して安くない出費だ。
しかも、ネットで検索しても、無料の練習問題がほとんどない。特にPart 7を扱っているサイトは、ほぼ皆無。多少あっても、PDF保存に対応していないので、印刷して繰り返し解くこともできない。
ここで、留学前のことを思い出した。IELTSの対策をしていたときは、ウェブ上にリーディングの練習問題がゴロゴロ転がっていた。YouTubeには、フルのリスニング問題まであった。
なのに、TOEICには——特にPart 7には——それが無い。
TOEICの受験者は、その過半数が大学生だと言われている。お金に余裕のない学生が多いはずなのに、手軽に対策できる無料の教材が無い。この差は、おかしい。需要があるはずだ。
IELTSの無料教材に助けられた経験が、そのまま「TOEICにも同じものがあっていいはず」という発想の元になった。
自分で、Part 7の演習サイトを作った
「もっと手軽に、無料でPart 7を練習できる場所があればいい」
そう思って、自分でTOEIC Part 7の演習サイトを作った。それが drillah.com だ。
学生が、お金の心配なくPart 7を繰り返し練習できる——そんな場所を目指している。
留学を通じて実感した”読む力”の大切さと、TOEIC Part 7で思ったより取れなかった経験。その両方が、このサイトを作る原動力になった。
もし、同じようにPart 7を対策したい人がいたら、使ってみてほしい。
まとめ
・IELTS 6.5で留学の基準は満たしていたが、苦労したのは「聞く・話す」だった
・”読む”はそこまで苦労しなかったが、留学で読む力が重要なのは間違いない
・でも、TOEIC Part 7は「留学の読む」とは別物で、思ったより高得点が取れなかった
・時間配分と正確性という、試験特有の難しさがある
・その対策として、無料の演習サイト(drillah.com)を自分で作った
これから留学する人、TOEICを対策する人の、どちらの参考にもなればうれしい。


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